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ラベルの基本構造と種類

ラベルの基本的な構造と種類(仕上げ形状)をご説明します。

初歩的な内容ではありますが、選定にあたって意識して頂くところや

​専門用語などをご確認いただき、選定時(見積依頼時)の参考にして下さい。

ラベルの基本構造

ラベルは「表面基材」「粘着剤」「剥離紙」の3つの要素から構成されています。

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1.「表面基材」の役割と種類

表面基材

表面基材はラベルの表面部分で、印刷や加工を行う基材となります。

大きく紙基材フィルム基材に分けられ、それぞれに特徴があります。

紙基材(一般上質紙・コート紙等)

軽量で印刷適性に優れ、コストパフォーマンスに優れています。

ただし耐水性や耐久性に劣ります。

フィルム基材(PET・PP等)

紙基材に比べて耐水性や耐久性に優れ、高級感を出せます。

ただし紙に比べてコストが高くなります。

クリーンルーム用ラベルである当社ブランドの

スタクリンタック(クリーンペーパー基材)は、発塵防止樹脂を塗布した「含侵紙」が基材となっております。他にも、白PET基材でもクリーンルーム用に多数の実績があります。

ラベル
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2.「粘着剤」の役割と種類

粘着剤は、対象物にラベル(シール)を貼り付けるための物質(層)となり、​用途に合わせて選定します。

永久接着、強粘着剥がれては困る用途、耐候性重視
再剥離、一時接着後々剥がすこともあり容易に剥がれる
超弱粘付箋等に使われ、貼り・剥がしを繰り返す用途向け

粘着剤
粘着剤

主な系統は以下の通りです。
 

アクリル系耐水性、耐候性に優れ、幅広い用途に使用できます。
ゴム系初期接着力が高く、柔軟性に優れ、屋外用ラベルに適しています。
シリコーン系耐熱性、耐水性に優れ、高温環境や水回りに適しています。

 

(クリーンルーム用ラベルでは糊残り軽減を目的に、アクリル系を選択するケースが多いです。)
 

他にも以下の系統があります。
 

  • ホットメルト粘着剤:高速塗布向け

  • ラバー系:追従性重視

  • ウレタン系:耐振動・衝撃
     

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3.「剥離紙」の役割と種類

剝離紙

ラベルの剥離紙(セパレーター)は、ラベルの台紙となる役割を果たします。

また、粘着剤を保護したり、ラベルの製造加工時・使用時の作業性を向上させる効果があり、最終的に廃棄する部分ではありますが、ラベルの品質や性能に影響を与える重要な部材です。

剥離紙の種類は紙基材(上質紙・グラシン紙等)、フィルム基材(PET・PP等)に大きく分類され用途・目的・価格を考慮して選定します。

剥離紙には基材を剥がすときにかかる力量(剥離力)を調整する役割もあり、力がかかるものを「重剥離」、軽く剥がせるものを「軽剥離」と言います。

剥離紙の選定はラベルメーカー側の設計に委ねることになりますが、ある程度の数量があるカスタム生産の場合は、種類を指定することも可能です。

クリーンルーム用には環境によって剥離紙にも気を使う必要があり、当社ではクリーンペーパー基材の剥離紙もご用意しております。

印刷機
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ラベルの仕上げ形状

ラベルには様々な形状がありますが、大きく下記の3つに分類されます。

シート仕上げ

シート仕上げ
シート仕上げ

▶用途

オフィスのレーザープリンターでの出力用、手作業で剥がし貼付する場合。

▶確認点

  • 台紙のサイズ、ラベルのサイズ

  • 面付数(1シートに何枚か)

  • スリット加工か、抜き加工か

  • 抜き加工の場合はピッチ(間隔)

  • 印刷の有無(色数)

  • 剥離紙の裏スリット、ミシン目加工などの追加加工の有無。

ロール仕上げ

ロール仕上げ

▶用途

プリンター出力用、自動剥離等

▶確認点

  • シート(剥離紙)幅、巻き長(外径)

  • ラベルサイズ、ピッチ(間隔)

  • コアサイズ(内径)、コア基材指定の有無

  • 剥離紙裏面へのIマーク(プリンター感知用の印刷)の有無。

  • 巻取りの方向(ラベル面外巻きか裏巻きか)

  • 印刷の有無(色数)

フォーム仕上げ
(ミシン目・折り)

フォーム仕上げ

▶用途

プリンター出力用、自動機用

▶確認点

  • シート(剥離紙)のサイズ(縦・横)

  • ラベルのサイズ・ピッチ(間隔)

  • スプロケット(丸穴)の有無とピッチ

  • ミシン目加工のピッチ

  • 印刷の有無(色数)

  • 折りの方向(ラベル面外か内か)

産業印刷

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